元朝秘史 蒼き美貴帝と白き雅(3)
雅: 身体能力に劣る農耕民族とはいえ
青魏の軍事力は強大
兵の数では我がほうが劣勢ですから
力攻めでは勝ち目はありません。
ここは私が埋伏の毒となって青魏へ潜入しましょう
美貴帝: 圭織帝の食事に砒素か水銀でも混ぜるのか
雅: そんなことをしたらすぐにバレてしまいます。
逆においしいものをたくさん食べていただこうかと
美貴帝: どういうことだ
雅: 遠からず生活習慣病で崩御されるでしょう
その日に備えて軍備を増強しておくとよいかと
佐紀: 黄蜀のほうも五虎将がいるかぎり
なかなか手が出せません
厄介な五虎将が国外に追放されるように仕向けましょう
美貴帝: そんなことができるのか
佐紀: 五虎将はプライドの高い連中ですし
知力はさほど高くないので悪い噂が効果的です
美貴帝: なるほど五虎将さえいなくなれば・・・
佐紀: そして 青魏も黄蜀も農耕民族
兵糧がなくなれば戦闘能力はなくなります
そこで生物兵器 175R を開発しました。
美貴帝: 何だそれは
佐紀: 遺伝子操作により繁殖力を高めたイナゴです。
こいつをバラまけば
すべての穀物を食い尽くしてしまいますから
農耕民族はほとんど餓死します
美貴帝: 恐ろしいことを考えるな 敵にしなくて良かったぞ