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ガヴォット第1番ホ長調第4楽章”エディ・カガ1273K ”

あるにも過ぎて人は物を言ひなすに、まして、 年月過ぎ、境も隔りぬれば、言たきまゝに 語りなして、筆にも書き止めぬれば、やがて定まりぬ。第4楽章はなぜかハ長調で語る60年史。

ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(チェリビダッケ/ミュンヘンフィル)


ブルックナーの7番は標準的な演奏で60分〜70分
オーマンディノリントンなどは60分を切っている。
だからLPの時代でもオーマンディ盤は1枚に収まっていたし
CDの時代になってたいていの演奏が1枚に収まっている。

でもこのチェリビダッケの演奏は2枚組
ということは80分をこえているのだろう
(余白に テ・デウム 収録)

無神論者をも神の前に連れていく曲
と書いたことがあるが
チェリビダッケの演奏だと仏の前に連れて行かれる

最初の2つの楽章だけでほぼ1時間
とにかくテンポが遅い
1つ1つの音がしっかり磨き抜かれ
説得力のある演奏なので決して退屈はしないが
それでも聴きなれた多くの演奏と比べると
さすがにやりすぎじゃないかと思うこともある

ただ楽曲のバランスの悪さとしてよく指摘される
終楽章の軽さがそのぶんなくなって
堂々とした全体像になっているともいえる
なんども聞いているとこれが普通に思えてくるから不思議だ

ハース版なので第2楽章のシンバルはない


第1楽章
出だしからしてものすごく遅い
こんな遅いのを聴いたことはこれまでに一度もない
それでいて緊張感はしっかりある
2'50"あたりからオーボエの第2主題が出てくる。
4'60"あたりからの弦のピチカートもかみしめるような歩み
第3主題の開始は6'18"から
展開部は落ち着いた雰囲気の中で進み
特に第2主題はやさしく歌っている
再現部に入ってもテンポは速くなることはなく
最後まで遅いテンポのまましっかりと1つ1つの音をかみしめるように進んで
22'20"くらいからようやくコーダに入る
ここも雄大な感じで進み結局24分以上かかって第1楽章が終わる


第2楽章
予想通りものすごく遅く始まる。
1つ1つの音をかみしめるように進んでいく
”ひじょうに荘厳にかつ緩徐に”
という指示なのだからある意味忠実といえるかも
5'29"くらいから第2主題に入るけど当然これも遅い
8'53"くらいから再び第1主題 だんだん慣れてくるのか
それほど違和感はないし心地よさすら感じ始める
16'45"くらいから2度目の第2主題
19'00"くらいから3度目の第1主題
そしてクライマックスへの上昇が始まるけれど
決してテンポが速くなることはない
あくまでも悠然とした足取りで頂点へ登っていく
22'37"でついに頂点に(ハース版なのでシンバルなし)
感情の高揚はなく そのあとに淡々とチューバの音が続く
こうして29分近くかかって第2楽章が終わる