ガヴォット第1番ホ長調第4楽章”エディ・カガ1273K ”

あるにも過ぎて人は物を言ひなすに、まして、 年月過ぎ、境も隔りぬれば、言たきまゝに 語りなして、筆にも書き止めぬれば、やがて定まりぬ。第4楽章はなぜかハ長調で語る60年史。

えっ 鈴木愛理が桜田淳子を

shuyo2008-07-08

8月1日に日本テレビ系で放映される
阿久悠物語”で 鈴木愛理が桜田淳子を演ずるという。

まるっきりタイプが違うように思えるのだが
発売されている愛理の写真の一部に
それらしき雰囲気を感じさせるものはある

そもそも桜田淳子と鈴木愛理の両方を
リアルタイムで知っているヲタというのは
あんまり多くないのかもしれない(w)



こういう写真をとれる人は少ないかも



桜田淳子は1973年にレコード大賞の最優秀新人賞を受賞しており
鈴木愛理は2007年に℃-uteのメンバーとして
やはりレコード大賞の最優秀新人賞を受賞しているので
そのへんで抜擢されたとの見方もあるんですが
レコード大賞ってTBSですよね

そんなわけで1973年の賞レースをふりかえってみましょう
賞レースというのは前年の11月からその年の10月くらいまでの楽曲が対象になりますが
まず1972年の11月25日に

アグネスチャン  が

ひなげしの花 でデビューして飛び出し
かなりのリードを保ったので一時は これで決まりか という勢いでした
さらに 2曲目もヒット 3曲目の 草原の輝き も大ヒットしました。

これを追うように4月には  浅田美代子 が

赤い風船 でデビューして
ドラマ 時間ですよ の高視聴率にも支えられてヒットしましたが
今でも語り草になるような歌唱力でした

そんな中 山口百恵 は 

としごろ
桜田淳子は 

天使も夢みる でデビューしましたが
どちらもそれほど売れたという印象はありませんでした。

よく デビューしてすぐ脚光を浴びた みたいに書いてあることがあるけど
リアルタイムでブラウン管のこちら側から見ていた立場からいうとそうでもない

スター誕生で優勝して争奪合戦が繰り広げられていたのはブラウン管の向こう側
業界では有名な存在だったかもしれないけど一般には無名の新人
だから スター誕生 を見ていない人にはなかなか知る機会もない
今と違って情報はほとんど届かない時代である
もちろん 平凡 とか 明星 で紹介はされるけど読んでいる人はごく少数
桜田淳子がヒットチャートの常連になるのは
4枚目の 花物語 以降で
3枚目の わたしの青い鳥 で最優秀新人賞を受賞して
はじめて存在を知った人も多かったのだ
初のチャート1位は 翌年の12月に出た8枚目の はじめての出来事
文字通り はじめての出来事 になったわけだ

2月25日 1枚目シングル 天使も夢みる  ♪天使も夢見る 春だから 
5月25日 2枚目シングル 天使の初恋   ♪私がそよ風ならば あなたは大きな花ね
8月25日 3枚目シングル わたしの青い鳥 ♪ようこそここへ クッククック わたしの青い鳥

アルバムは夏に1枚目 そよ風の天使 が発売されました。
(アルバムタイトルは 天使の初恋 の歌詞からとったのでしょう)


この中には

若草の夢  ♪もしもこのまま大人になって それでも好きならどうするでしょう
天使の冒険 ♪ある夏の朝 ふと目を覚まし この森影を飛び出してゆく

などの名曲が含まれていましたが
この時代はアイドル系の歌手のアルバムはあまり売れない時代でした。
にもかかわらずデビューして数ヶ月の14歳の女の子がアルバムを出す
というのはかなり高い評価を受けていたんだと思います。

このアルバムの定価は ¥1800 当時の物価を考えれば高いわけですが
このあとすぐオイルショックがあって数年後には¥2800が普通になりました。




冬には2枚目 わたしの青い鳥 が発売され
これまた 妖精のつばさ や 素敵な冬休み などが含まれていたんですが
耳を引いたのは歌ではなく全編セリフだけの 淳子の花物語
結局この曲? は歌をつけて4枚目のシングル 花物語 として発売されました。



桜田淳子は2曲目の 天使の初恋 もあまりパッとしなかったのに対し
山口百恵の2曲目 


青い果実 は過激な歌詞で話題を呼びました

しかし この過激な歌詞が災いしたのか
山口百恵は紅白に落選(出れば最年少記録でした)
レコード大賞の新人賞にもノミネートされませんでした



結局レコード大賞新人賞にノミネートされた5曲は


「わたしの青い鳥」桜田淳子  阿久 悠  中村泰士   高田 弘


「赤い風船」浅田美代子  安井かずみ  筒美京平   筒美京平


「涙の太陽」安西マリア  湯川れい子  中島安敏  川口 真

「コーヒーショップで」あべ静江   阿久 悠  三木たかし  馬飼野俊一


「草原の輝き」アグネス・チャン   安井かずみ  平尾昌晃   馬飼野俊一


3枚目のシングル わたしの青い鳥 がノミネートされたことにより
ようやく多くの人に存在が知られるようになり
4枚目の 花物語 も曲の良さでじわじわ売れていきました


安西マリアとあべ静江は新人としては歳がいっているし
浅田美代子は歌唱力に問題がありますから
こうなるとアグネスチャンと桜田淳子のマッチレースでしょう
デビュー曲から4曲連続大ヒットのアグネスが有利に見えましたが
審査員の投票なのでもしかすると曲の鮮度が高いほうが有利かもしれません

12月31日の夜 最後に名前を呼ばれたのは


桜田淳子でした



たぶんこのシーンは当時の映像と再現映像を組み合わせてドラマの中で使われるでしょう



桜田淳子がデビューした1973年2月の 明星今月のベスト10を見ると

(1)天地真理
(2)小柳ルミ子
(3)野口五郎
(4)郷ひろみ
(5)森昌子
(6)麻丘めぐみ
(7)西城秀樹
(8)南沙織
(9)フォーリーブス
(10)森田健作

桜田淳子はもちろんのこと 前年の11月にデビューしていたアグネスチャンの名前すらない
現在と違って情報が遅いし雑誌であるから集計の時間もかかる
上位はほとんど 1971〜1972にデビューした人たちだ


これが1973年6月になると

(1)郷ひろみ
(2)天地真理
(3)アグネス・チャン
(4)小柳ルミ子
(5)野口五郎
(6)森昌子
(7)西城秀樹
(8)南沙織
(9)麻丘めぐみ
(10)ガロ
(11)桜田淳子
(12)チェリッシュ
(13)フォーリーブス
(14)沢田研二
(15)三善英史
(16)小林麻美
(17)モップス
(18)森田健作
(19)栗田ひろみ
(20)石橋正次

アグネスチャンは一挙に3位に入っていて
実際にも国民の大多数が知る存在になっていたが
桜田淳子はようやく11位の姿を見せるが
浅田美代子も山口百恵も圏外である


9月になると

(1)天地真理
(2)郷ひろみ
(3)野口五郎
(4)浅田美代子
(5)アグネス・チャン
(6)ガロ
(7)麻丘めぐみ
(8)よしだたくろう
(9)沢田研二
(10)小柳ルミ子
(11)西城秀樹
(12)桜田淳子
(13)南沙織
(14)森昌子
(15)チェリッシュ
(16)フォーリーブス
(17)三善英史
(18)岡崎友紀
(19)山口百恵
(20)にしきのあきら

時間ですよ の威力で浅田美代子が4位に登場
山口百恵も 青い果実 のヒットで19位に登場
よしだたくろう がベスト10入りしているのも面白い
桜田淳子はこの年の後半はだいたい 10位〜13位くらいを動いていた

だから 最優秀新人賞をとったことで一般に知られるようになった という印象が強い